デジカメデビュー・またはチョコエッグ改造
2000年4月再々々更新


今日は、興味のない人には、ちょっと濃いお話です(^_^;

「あとりえ・おるか」の更新もままならない、はんたろうの新作です。
フルタ「チョコエッグ」のおまけの動物に手を加え、色を塗り直したものです。
同時に、わが家のホームページでは、デジカメ画像のデビューでもあります。


1999年10月、キタキツネ。

高さ約3.5cm。

チョコエッグ「キツネ」の部品の継ぎ目をパテで埋め、アクリル絵の具で塗装。
記念すべき改造チョコエッグの第1号です。

1999年12月、テン(夏毛、手前)。

全長約6.8cm。

チョコエッグ「テン」(冬毛、奥)の部品の継ぎ目をパテで埋め、アクリル絵の具で塗装。
 余談ですが、テンは発売当初、型抜きの都合で耳がへにょんと垂れた、なんとも不細工な顔になっていましたが、フルタからのダメ出しで画像奥のような精悍な顔に改良されました。これにより市場に2種類が出回ることになったテンは「寝耳バージョン」「立ち耳バージョン」として一部の熱狂的コレクターさんの蒐集熱を煽っていたようですが...。

チョコエッグ写真館2

チョコエッグ写真館3

チョコエッグ写真館4

チョコエッグ写真館5


1999年の下半期で、はんたろうの生活サイクルにもっとも影響を与えたのが
フルタ製菓株式会社が発売した「チョコエッグ 日本の動物シリーズ」でした。

チョコエッグとは?

これはどーいうものかと言うと、卵型のチョコレートに、直径約3.2cm、長さ約4.5cmの米俵形のカプセルが黄身さながらに封入されていて、更にこのカプセルを割ると、プラスチック製、組み立て式の動物が入っている、というスタイルの、いわゆる玩具菓子の一種です。
余談ですが、中空の卵型チョコレートにカプセルを封入する技術は、いまのところイタリアにしかないらしく、したがって日本で原型制作した動物の模型を中国で量産し、イタリアでチョコに封入してからまた日本に持ってきて発売...と、地球のあっちこっちを巡ってからご近所の店頭に並ぶわけでして、お菓子もおもちゃもえらく国際化したものです(^^;。

なんでまたチョコエッグ?

さて凄いのはここからですよお客さん。
チョコを割っておもちゃを取り出す、というコンセプトのものは、他にも何種類か出ています。オーストラリアの「YOWIE」とか、カンロの「キンダーサプライズ」とか、さいきんではバンダイから、デジモンのキャラクターが入ったのも出てきましたが、このフルタのチョコエッグは、中の動物の企画と原型制作を、なんと!あの!海洋堂が手がけているのです。

海洋堂とは?

「あの海洋堂」と言っても、どの海洋堂かご存じない方もあるでしょうから、さらに補足。
アニメ系、特撮系のガレージキット等もリリースしていますが、なんといっても、恐竜や海洋生物などの精巧な模型で評価の高い会社です。国内外あちこちの博物館に、恐竜の復元模型などを納入している実績も多いとかで、その品質の高さが伺えるでしょう。ニューヨーク自然史博物館のために制作した、アロサウルスから子供を守るために後肢で立ち上がったバロサウルス...というジオラマは名作。

なんでまたチョコエッグ?つづき

とにかくその日本でも最高レベルの造形師集団が、たかが¥150のチョコのおまけを企画し、原型を作ってしまったのです。まぁ、最終的には、中国で低コストで量産されて出回るのですから、色がイマイチだったり、部品の合わせ目が少しずれてたり、隙間が気になったりと、それなりのものに落ち着いてしまいますが、なにしろ原型がしっかりしているために、わずか数センチの動物たちには、量産レベルの仕上がりのものでさえ強烈な存在感があるのです。
実際、所謂「コレクター」ではない普通の(?)人々がかなりハマっているようです...(^^;。

ところが...。
よくできているが故に、手許で眺めれば眺めるほど、塗装や部品の細かな欠陥が気になってしょうがない。
よしっ、こうなったら自分で改造するしかないっ!
...というわけで、今回の制作になったわけです。
いかがなもんでしょ?けっこううまくいったとは思うのですが...(^^;。
この後にも、時間があれば改造/塗装しようと思っている動物がいっぱい控えています。ちなみに、このチョコエッグ、いま発売されている動物は48種類。春までにはさらに増える予定です...。(1999年12月)


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