やきそば
2001年09月
スーパーで、また新しいカップやきそばを見つけた。
ここにきて、ようやくやきそばも選べる時代が来たと感じる。
こんろも鍋もないので、ひとりで店番をするときは、カップ麺が昼食となる。
いくら美味いものでも続けばすぐに飽きてしまうので、種類はあれこれと揃えておく。必然、新商品には敏感になる。
ラーメンならば、しょうゆ、みそ、しお、とんこつ、普通ラーメン屋で食べられるバリエーションに加え、ときどき出ては短期で消える洋風、和風のダシのもの(日清の「ジャポン」復活しないかなあ)、最近は牛肉系のスープが増えてきたりと、けっこうな種類がある。むろん、メーカーによってスープも麺もかやくも違うから、選択肢はすばらしく多い。
ところが、やきそばとなると悲しいほど種類が少なかった。いや、種類はそれなりにあるのかもしれないが、どれも、中華料理店で出されるたぐいの炒麺ではなく、縁日や海水浴場の露店で売られるような、ソース焼きそばだったのだ。
さて、そんな中、2〜3年前からようやく変化の兆しが見えてきた。マルちゃん「俺の塩」の登場だ。
「俺の塩」は、やはり即席焼きそばのニッチを開拓できたのだろう、マイナーチェンジを重ね、はや5代目になる。ここにサッポロ一番「塩カルビ」、そして今回発見した日清「上海炒麺」が参入して、ようやくソース焼きそば以外で選べる時代が到来した感がある。
深夜にたまたま目にしたNHK中国語講座によると、ソース焼きそばは「日式炒麺」という。日本のオリジナルらしい。
それにしても、これまでどのメーカーもソース焼きそば1本でやってきた、その開拓心のなさは何だったのだろう?
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