中島町　新宮納涼祭

　キリコは、最大のもので高さ12m、重さ2tに及びますが、所謂曳山のような車輪はついていません。基部はお神輿のようになっていて、人々が肩に担ぎ、激しく揺らしたり回したりしながら、町を練り、神社に奉納するのです。
　近くで見ると巨大なキリコも、少し離れるとシルエットはほっそりとして、直線で構成された姿は美しいものです。とりわけ夕暮れ、キリコに灯が入れられると凛とした美しさが引き立ちます。やがて夜になり、神社への奉納が始まると、表情ががらりと変わります。神様をにぎにぎしくお迎えして、ということか、担ぎ手がキリコを回し、傾け、勇壮な奉納が行なわれます。光の乱舞はまたキリコの違う表情を見せてくれます。

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